男性型脱毛症の原因
男性型脱毛症の原因
■男性ホルモンによるもの
男性ホルモンは髭や胸毛など、体毛の成長を促進させますが、髪にとっては逆です。
男性型脱毛症の最大の原因の一つとして特定されたものに男性ホルモン、特に「ジヒドロテストステロン」があります。
テストステロンは5αリダクターゼという変換酵素の働きで、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換され、
このホルモンが毛乳頭細胞にある受容体に結合することにより、発毛を抑制してしまうと言われてます。
男性型脱毛症の脱毛部にはジヒドロテストステロンが高濃度にみられ、ジヒドロテストステロンがヘアサイクル上の成長期を短縮する原因と考えられています。
成長期の短縮により、髪の毛が、長く、太く育つ前に抜けてしまいます。
不十分な発育の細い短い髪の毛が多くなると、薄毛が目立つようになります。
■遺伝によるもの
遺伝的要素は、大きく薄毛に関係しているということがわかっています。
男性ホルモンに対する感受性は、母方からの遺伝による影響が大きいと報告されています。
■ストレスによるもの
ストレスは身体に多くの悪影響を与えますが、薄毛に関してもそれは同様です。
ストレスがホルモンのバランスや自立神経を乱し血流が悪化します。
そのため、毛根に栄養分を充分に運べないことが、抜け毛につながると考えられています。
■食事や生活習慣によるもの
不規則な生活や、偏った食事などの生活が続くことは髪の成長に決して良いとは言えません。
髪の健康を保つのにも栄養が必要です。
煙草のニコチンは血流を悪化させるため、薄毛になる一因となります。
男性型脱毛症の治療薬
男性型脱毛症診療ガイドラインは、男性型脱毛症(AGA)の治療法を、A・B・C1・C2・Dの5段階で評価したものです。
長年にわたり蓄積された国内外の論文や、臨床実験データをもとに、あらゆる治療薬や育毛剤の成分が分析されました。
「ミノキシジル外用」と「フィナステリド内服」は、ともにA評価を受けており、有効性が高いと認められています。